1949-05-22 第5回国会 衆議院 文部委員会 第25号
たとえばフランスのように國立劇場でもつくつて、そうして固有の演劇あるいは音楽を奨励するというようなことになることが非常に望ましいのでありますが、なかなかそこまで行くのはたいへんなことであると思います。それまで行かなくとも、たとえば文楽のあるいは雅楽の楽士等を養成して行く、後権者を絶やさないようにするということだけでもたいへんだと思います。
たとえばフランスのように國立劇場でもつくつて、そうして固有の演劇あるいは音楽を奨励するというようなことになることが非常に望ましいのでありますが、なかなかそこまで行くのはたいへんなことであると思います。それまで行かなくとも、たとえば文楽のあるいは雅楽の楽士等を養成して行く、後権者を絶やさないようにするということだけでもたいへんだと思います。
それからその四として、演劇関係につきましては、片山内閣時代にいわゆる國立劇場案が提唱されましたが、これは目下中絶の状態になつております。 それから五として、映画でありますが、これは今年の一月から映画の倫理綱領の徹底と質的の向上がはかられるということになつたのであります。
第三は、芸術行政に關することでありますけれども、首相はいろいろのお言葉の中で、國立劇場あるいは國立美術館を設置する、その他芸術に關していろいろ御抱負を述べられておるのでありますが、その點について、芸術行政に対するひとつの具體的なお考えを伺います。 第四番目は、先般いろいろ新聞紙上に宣傳されました。平野農相問題でありますが……。
その第一は、最近文化國家として日本に國立劇場がないということで、國立劇場につきまして片山総理は非常に熱心に唱道されているようでありますが、一體いつごろこれを建てられるのか、またどういう形でこういう劇場が實施されるのであるか。 いま一つは、日本の現在の民衆にとつて一番大きな影響のあるのは、映畫であります。この映畫は、御承知のように非常に貧弱な映畫が今、日本を風體しております。
○片山國務大臣 國立劇場の必要は、私も痛感いたしております。これは一に文化發展のためと、國民の知識水準の向上に、教育の振興に役立たしめる意味をもちまして、國立劇場の必要を感じているわけでありますが、何分にも相当の費用を要することであり、現在の経済事情のもとにおいては、大きな國立劇場ということを望まれないのを遺憾とするのであります。